ヤクルトのコーポレートスローガン「人も地球も健康に」は、人が健康で楽しく生活するために、そして当社が持続的に事業を行っていくためには、人を取り巻くすべてのもの、水・土壌・大気・動植物等の「地球の健康」が不可欠であるという考えが込められています。
昨今、地球環境の悪化や人権課題の顕在化等を背景に、企業の環境や社会に対する取り組みが注目されています。企業が持続的に事業を営んでいくためには、事業の基盤となる環境や社会も持続可能なものでなくてはなりません。ヤクルトの事業の使命は、ライフサイエンスを追究して社会課題である「健康」や「楽しい生活づくり」に貢献することであり、それがヤクルトの存在意義です。この事業を持続させ、人々の健康に貢献し続けるために、ESGの諸課題に取り組んでいく必要があると考えています。そこで私たちは、積極的に環境や社会の課題に取り組むべく、サステナビリティを高めるための6つのマテリアリティ(重要課題)として、環境面では「気候変動」「プラスチック容器包装」「水」、社会面では「イノベーション」「地域社会との共生」「サプライチェーンマネジメント」を特定しました。
また、2021年度に策定した長期ビジョン「Yakult Group Global Vision 2030」では、2030年までに目指す姿として「世界の人々の健康に貢献し続けるヘルスケアカンパニーへの進化」を掲げています。同ビジョンの定性目標として、「世界の一人でも多くの人々に健康をお届けする」「一人ひとりに合わせた『新しい価値』をお客さまへ提供する」「人と地球の共生社会を実現する」の3つを定めました。
創業当時、すでに大きな社会課題であった人々の「健康」に貢献したいという想い。これがヤクルトの事業の根底にあります。社会情勢は常に変化を続けています。同様に、「健康」に対する価値観も時代とともに変わってきています。これらの変化に対応しながら、創業以来の想いをさらに追求・発展させていく決意を、この「目指す姿」に込めました。私たちヤクルトグループの目指すところは、昔も今も、そしてこれからも、「世界の人々の健康への貢献」、そして「地球の健康への貢献」です。