TOSプロピオン酸寒天培地 TOS PROPIONATE AGAR MEDIUM

近年、『プロバイオティクス』への注目度が高まり、ビフィズス菌を用いたはっ酵乳・乳酸菌飲料の生産量が増加してきています。
それに伴い、市販製品中に含まれるビフィズス菌の正確な生菌数の測定が重要な課題になっています。
TOSプロピオン酸寒天培地は、ビフィズス菌の増殖促進物質のなかでも特に選択性の優れた“ガラクトオリゴ糖”を使用し、
はっ酵乳・乳酸菌飲料中に乳酸菌と混在するビフィズス菌を簡単な操作で選択的に精度よく検出できる培地です。

特徴

pH補正の必要はありません。115℃、15分間、オートクレーブ滅菌で使用できます。
嫌気培養には、嫌気チャンバーや嫌気ジャー(スチールウール法)のほか、市販の簡易嫌気キットも使用できます。

組成(培地1,000mlあたり)

使用法

  1. ① 62.5gを精製水1,000mlに加温溶解後、115℃、15分間滅菌します。
  2. ② 生菌数の測定
    約45℃に保ち、検査材料の一定量と混釈するか、予め、培地をシャーレにまき、乾燥後、一定量を表面塗抹します。
    37℃で72時間嫌気培養します。
  3. ③ 混釈で使用する場合は用時調整とし、再溶解はしないで下さい。

※ 使用上の注意

  • ・ 粉末培地の秤量の際、飛散に注意し、吸引しないで下さい。
  • ・ 使用目的以外には使用しないで下さい。

TOSプロピオン酸寒天培地に
生育するビフィズス菌のコロニー
〔㈱ヤクルト本社中央研究所撮影〕

Bifidobacterium longum ATCC15708
Lactobacillus casei ATCC334

Bifidobacterium breve ATCC15698
Lactococcus lactis ATCC19435

一部の乳酸菌が生育するが、コロニーは、ビフィズス菌のコロニーに比べて
非常に小さいため(ピンポイントコロニー)、容易に識別できます。

包装・保存方法

1保存方法

室温保存
湿潤しやすいのでフタをよくしめて保存して下さい。

2包装

1箱(300g×6本)

3参考資料

(社)全国はっ酵乳乳酸菌飲料協会
『はっ酵乳・乳酸菌飲料中のビフィズス菌の菌数測定法』