ヤクルトグループは、ヤクルトレディによる宅配システムを中心に、製品のお届けだけでなく地域社会の方々の健康と安全・安心のための活動を幅広く行っています。北海道地区の販売会社である岩見沢ヤクルト販売株式会社のCSR活動について紹介するとともに、健康教室を依頼していただいた特別養護老人ホームの施設長とヤクルトセンターの見学をされた小学校の先生にお話を伺いました。
北海道岩見沢市、江別市、滝川市などを担当エリアとする岩見沢ヤクルト販売では、札幌のベッドタウンとして都市化が進む地域から山間部の農村地域まで幅広いエリアで、地域に密着したCSR活動を行っています。
「人々の健康で楽しい生活に貢献するという当社の使命を果たすためには、単純に製品を販売するのではなく、お客さまに納得してヤクルト製品を飲んでいただくことが必要です。そのため、社員一人ひとりが自信と情熱をもってヤクルトの製品普及に努めると同時に、当社と社員が地域社会から信頼される存在でなければなりません」(岩見沢ヤクルト販売 代表取締役社長 荒木敏博)。
こうした考え方から同社は、「出前授業」や「健康教室」、「健康セミナー」、職場見学を兼ねたセンター見学などによって健康に役立つ情報の提供を行っています。また、ヤクルトレディが一人暮らしのお年寄りを訪問し安否確認などを行う「愛の訪問活動」や自治体・警察署・消防署との「防犯・見守り協定」によって地域の安全・安心の向上にも協力しています。
岩見沢ヤクルト販売株式会社
代表取締役社長
荒木 敏博
小学校2年生の生活科の授業で、働く人々の様子を調べるために、ヤクルトのセンター見学を行っています。センターの施設を見るだけでなく、スライドや映像を使って子どもたちの質問に答え、乳酸菌や腸の働きについて教えていただきました。子どもたちが興味を持って学べるように工夫と気づかいをしてもらい、とても感謝しています。
東京都国立市の緑と清流溢れる豊かな自然環境の中に位置する中央研究所は、太陽光パネルの設置や周辺への遊歩道の配置、クリーン運動や災害時における飲料水の供給など、環境や地域との共生に向けた活動を行っています。
「認知症の予防と摂食嚥下について」をテーマに開催された健康セミナー(江別会場)
岩見沢ヤクルト販売株式会社
取締役宅配営業 本部長
荒木 啓太
「出前授業」や「健康教室」は、2013年に自社採用した2名の管理栄養士が担当し、保育園、幼稚園から小学生を対象にした「おなか元気教室」のほか、高校生、町内会、老健施設まで幅広い方を対象に実施しています。
「毎回、お話しする相手の身になって内容を工夫するようにしています。実施後に、ありがとうの言葉をいただくのが一番の喜びですね。事前、事後に学校や施設を訪問し、打ち合わせやフォローをする中で次第に絆が強まっています。口コミで新たな訪問先をご紹介いただいたり、参加者の方から何度でも来てほしいと言っていただいたりすると、とてもやりがいを感じます」(営業部 CS推進課 管理栄養士 松本理沙)。
岩見沢ヤクルト販売株式会社
営業部 CS推進課 管理栄養士
松本 理沙
同社は、社員やヤクルトレディがお客さまに正しい知識を提供し、さまざまなご相談に的確にお応えできるようにするための研修や教育にも力を入れ、地域社会の一員としてさらに信頼される会社をめざしています。
かおる園で実施した健康教室
職員さんから利用者様の健康状態を伺い、その方に合った商品をおすすめしています。利用者様から「いつも頑張っているね」と声をかけていただいたり、気にかけていただいたりするととてもうれしく思います。(かおる園担当ヤクルトレディ 川俣智恵子)
入居者様の「おむつはずし」の取り組みのためにヤクルト製品を活用したいと考えたことが、健康教室を依頼したきっかけでした。とても丁寧でわかりやすいお話で、入居者家族の理解を得ることができました。その後は、近隣の皆さまや地域に向けて行っている講習会でも講師をお願いするなど、当園とともに健康づくりに取り組んでもらっています。