公正な事業慣行

当社は、コンプライアンスを重視し、これを積極的に推進することが事業活動の基本であると認識し、グループ企業とともに取り組みを行っています。
CSR調達方針のもと、環境・社会に与える影響への配慮やリスクの軽減により、サプライチェーン全体で社会の持続可能性を高めていきます。

CSR調達の推進

CSR調達方針

ヤクルトグループは、CSR調達方針のもと、人権、労働、環境、腐敗防止などにも配慮するCSR調達の重要性を認識し、取引先と連携・協力しながらサプライチェーン全体でCSR調達を推進しています。「CSR調達の推進」は、健康に役立つ商品の責任ある生産・販売や、持続可能な社会づくりに貢献するため、「ヤクルトCSR行動計画」の重要テーマとして位置づけられています。

ヤクルトグループのCSR調達の目指す姿

コーポレートスローガン

人も地球も健康に

企業理念

私たちは、生命科学の追究を基盤として、
世界の人々の健康で楽しい生活づくりに貢献します。

CSR重点3領域

健康 地域社会 環境

CSR調達の基本方針

ヤクルトグループ CSR調達方針(2018年3月策定)

ヤクルトグループは、人権、労働、環境、腐敗防止などにも配慮するCSR調達の重要性を認識し、取引先と連携・協力しながらサプライチェーン全体でCSR調達を推進します。

1法令遵守と国際行動規範の尊重

各国・地域の法令遵守はもとより、国際行動規範を尊重し、公正・公平な調達活動を推進します。

2人権・労働・安全衛生への配慮

児童労働・強制労働の排除および基本的人権を尊重し、労働環境や安全衛生に配慮した調達活動を推進します。

3安全・安心と品質の確保

コスト・安定供給はもとより高い品質と安全性の確保をめざした調達活動を推進します。

4地球環境への配慮

「ヤクルト環境基本方針」に準拠し、地球環境に配慮した調達活動を推進します。

5情報セキュリティの保持

調達取引に関わる機密情報は厳重に管理し正当な目的以外に使用しません。

6社会との共生

社会との共生に向けた社会貢献への取り組みに配慮した調達活動を推進します。

サプライヤーの皆さまへの
お願いごと
ヤクルトグループ サプライヤーCSRガイドライン

環境・社会に与える影響への配慮やリスクの軽減によりサプライチェーン全体で社会の持続可能性を高めます。

サプライヤーとのコミュニケーション

CSR調達は、取引先の事業活動にも大きく資する取り組みであると認識しており、ヤクルトグループは取引先との積極的なコミュニケーションを通じた協働により、サプライチェーン全体で社会・環境に与える影響への配慮やリスクの軽減を行い、社会の持続可能性を高めていくことをめざします。

原材料サプライヤー、製造委託先等の主要なビジネスパートナーに対しては、当方針の説明やアンケートを行って方針の浸透および実践を図っています。2019年3月にはすべての生産委託先(19社)を対象とした全体説明会を開催し、CSR調達方針への理解と協力を求めました。人権、労働、環境、腐敗防止に関わる社会課題や具体的事例の共有も行い、社会・環境に与える影響への配慮やリスクの軽減に向け、社会の持続可能性を高めるCSR調達をサプライチェーン全体で推進していくことを共有しています。

サプライヤーCSRガイドライン

CSR調達方針に基づき、ヤクルトグループにおいて実効性をもってCSR調達を推進し、持続可能な社会構築に貢献するため、2020年7月に「ヤクルトグループ サプライヤーCSRガイドライン」を策定しました。当ガイドラインは、新規取引を開始する場合を含めた国内外すべての取引先に対して、責任ある調達活動に関する依頼事項をまとめたものです。

当ガイドライン記載の依頼事項については、アンケートや監査などを通じて取り組み状況を確認し、問題が確認された際には改善に向け適切な対応を行います。

当ガイドラインを用いながら、ヤクルトグループ一体となってCSR調達を推進していきます。

ヤクルトグループ サプライヤーCSRガイドライン

  • お取引先へのご依頼事項(要約)

  • 1. 各国・地域の法令遵守はもとより、国際行動規範を尊重し、公正・公平な企業活動を行い、またそのための体制を整備する。
  • 2. 世界人権宣言等の国際的な人権の原則を遵守し、安全衛生に配した公平で適切な労働環境を整備する。
  • 3. 高い品質と安全性の確保のための仕組みを構築する。
  • 4. 環境負荷低減に向けた管理体制の構築、気候変動対応、生物多様性の保全、汚染防止、適切な廃棄物管理と資源の有効利用を行う。
  • 5. 機密情報を厳重に管理する。
  • 6. 社会との共生と、持続可能な社会づくりのための活動を行う。

社内におけるCSR調達の意識啓発

原材料調達や製造委託に関わる従業員に対して、CSR調達方針の趣旨や、持続可能な社会構築に向けた責任ある調達活動について、情報提供および教育を実施しています。

方針に基づいたCSR調達活動を具体的に推進するため、2018年度は外部講師を招いて、主に調達に関わる関係部署長および担当課長を対象とした「CSR調達の推進に向けた勉強会」を全7回開催し、合計35名に対してCSR調達方針とサプライチェーンマネジメントに関する意識啓発や教育を実施しました。2019年度は同様の対象者をメンバーとする「CSR調達推進会議」を開催して、持続可能なサプライチェーンマネジメント構築に向けた各種施策の立案や実現を推進しています。

CSR調達推進会議
CSR調達推進会議

グループ内の調達担当者に対しては、下請法や契約に関する法律や各種規制など、公正な取引のための教育を行っています。

2019年度には、サプライヤーのリスクアセスメントを実施するにあたり、取引先に対する調査回答依頼や是正要請を担当する調達の実務担当者に対して、説明会を実施しました。

人権、労働、環境、腐敗防止に関わる社会課題や具体的事例の共有、課題解決に向けた取引先説明会、SAQ、監査の重要性および企業活動とSDGsの関わりについて説明し、合計22名に責任ある調達活動の必要性の理解促進につなげました。

グリーン調達の推進

「ヤクルト本社グリーン調達基本方針」では、事業活動に使用する原材料、資機材・設備および部材や梱包材を対象にグリーン調達方針を定めています。各事業所では、この基本方針に基づき、取引先の協力のもと地球環境の保全、環境負荷の低減、循環型社会の構築への寄与などを目的とした調達に努めています。

2019年度グリーン購入率

79.4%

(本社、研究所、本社工場)

ヤクルト本社グリーン調達基本方針

ヤクルト本社の全事業所は、事業活動に使用する物品について、地球環境の保全、環境負荷の低減、循環型社会の構築への寄与等に配慮した調達に努めることとし、下記の基本方針を定める。

[適用対象]生産・販売・事務・研究

[基本方針]

  • 1. 環境や人の健康に被害を及ぼす恐れのあるものは避ける。
  • 2. 省資源、省エネルギーに配慮したものとする。
  • 3. 梱包材は再生材料の使用比率の高いものであること。
  • 4. 梱包材は再使用が可能で、その回数が多くなることを配慮したものとする。
  • 5. 梱包材は廃棄処分しなければならない部分ができるだけ少なく、かつ処理・処分が容易なものであること。
  • 6. 環境マネジメントシステムの構築、環境情報の開示、当社の環境保全活動に協力的等、環境保全に積極的な事業者により製造、販売、搬入されるものであること。
  • 策定 2001年3月5日

森林保全に配慮した紙の使用

当社製品(食品)の紙容器には、森林の環境保全に配慮した国際認証紙を可能な限り使用しています。

また、当社の広報活動に使用している「会社概要」、「ヤクルトの概況」、「ヤクルトCSRコミュニケーションブック」や、CSR調達に関する取引先への依頼事項をまとめた「サプライヤーCSRガイドライン」などの紙媒体には、FSC認証紙を使用し、環境に配慮しています。

取引先の評価と連携

CSR調達方針に基づき、環境、人権、労働安全衛生、腐敗防止等のリスクが高いサプライヤーを特定するため、「CSR調達アンケート」の実施によるサプライヤーのリスクアセスメントを実施しています。2020年6月は製造に関する調達額構成比上位90%を占める取引先104社に対して実施しました。

当アンケート活動を通じて、サプライヤーのCSR調達の取り組み状況を把握し、また、「CSR調達方針」「サプライヤーCSRガイドライン」への理解と協力を取引先に求めています。

アンケート結果は回答各社にフィードバックしており、CSRの意識を高め、CSR調達に関わる取り組みの改善を促しています。

当調査によりリスクが高いと特定されたサプライヤーに対しては、当社CSR調達の取り組みを説明する資材を配付し、サプライチェーンマネジメントに関する情報提供やサステナビリティの取り組みの必要性についての意識啓発など、能力向上を目的とした支援活動に取り組んでいます。

また、法令違反等の問題が確認された企業については、サプライヤー管理簿を作成し、個別のヒアリングなどにより対応状況を確認したうえで改善に向けた取り組みを要請し、是正対応の報告を受けています。

今後も、サプライチェーンにおけるリスク評価を年に1回など継続的に実施しながら、現地訪問によるサプライヤー監査の実施も視野に入れて、サプライチェーン全体での持続可能性の向上に取り組んでいきます。

CSR調達アンケート(2020年6月) 対象:ヤクルト本社の乳製品、清涼飲料、化粧品、医薬品部門の原則一次取引先 回答数:104社(回答率100%)

項目 設問数 主な設問(例) 平均得点率(%)* 回答割合(%)
レベル3「対応している」
と回答
レベル2「検討中」
と回答
レベル1「対応していない」
と回答
無回答
1.CSRに関わる
 コーポレート・ガバナンス
6 CSR全般に関するビジョン、長期目標、重点領域などを設定していますか。 92 79.3 18.8 1.9 0.0
2.人権 4 直近1年間でハラスメントや差別、外国人技能実習生の労働問題などの人権に関する問題がありましたか。 94 84.9 13.5 1.7 0.0
3.労働 11 労働時間、休暇、有給休暇等の公正な適用に関する取り組みはありますか。 98 94.8 4.8 0.4 0.0
4.環境 9 CO2に代表される温室効果ガスの排出量削減やエネルギーの効率的な利用に関する取り組みはありますか。 96 87.9 7.1 3.1 1.9
5.公正な企業活動 11 事業活動を行う国内外の現地行政や公務員との適切な関係(贈収賄の禁止等)の構築に関する規定、または取り組みはありますか。 96 85.8 9.5 1.2 3.5
6.品質・安全性 5 製品・サービスの品質・安全性に関する方針・ガイドラインに沿った自社の方針と推進体制はありますか。 99 97.1 1.3 0.6 1.0
7.情報セキュリティ 6 個人データおよびプライバシー保護に関する仕組み、または取り組みはありますか。 97 92.8 6.4 0.8 0.0
8.サプライチェーン 4 取引先への現地調査等、サプライチェーンにCSR活動の推進を促す取り組みはありますか。 94 82.2 14.7 2.2 1.0
9.地域社会との共生 2 生産プロセス製品・サービス操業による、環境・社会への負荷を減らすための取り組みはありますか。 96 89.4 8.2 2.4 0.0
合計 58 96 89.1 8.9 1.5 0.5

※対応している:3点、現状対応していないが対応予定:2点、対応していない:1点 を基本とし、各項目の得点率を算出

※回答内容に応じて、具体的内容を確認するための追加質問も実施

スコアごとの取引先数

スコア取引先数
90%以上87社
80%以上90%未満12社
70%以上80%未満2社
70%未満0社
回答不備3社
合計104社

CSR活動

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