2015.11
ただ泣けば良いものじゃなかった!?ただしくストレスを解消する「涙活」のメソッド
私たち人間は、我慢をして感情を溜め込むと、ストレスを感じるようになります。「我慢は心にも身体にも良くない」と頭ではわかってはいても、実際の社会生活においては、感情を抑えないといけなかったり、自分の気持ちを素直に表現できる状況ではなかったりすることが多く、どうしてもストレスを抱え込んでしまいます。
今、巷には、ストレス解消に関するさまざまな情報があふれていますが、中でも効果を期待されるストレス解消法として注目を集めているのが「涙活」です。「涙活」とは、意識的に泣くことでストレス解消を図る活動のこと。しかし、ただ泣けば良いというわけではありません。そこで今回は、話題の「涙活」を通して、どのような涙を流せばストレスの解消につながるのかを解説します。
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リラックスして「感情解放の涙」を流す
まず、心を落ち着けてリラックスしましょう。人の自律神経は、交感神経と副交感神経で成り立っていますが、「感情解放の涙」は、副交感神経の働きによるものです。副交感神経は「リラックスしているとき」「休息しているとき」「眠っているとき」に働きます。
リラックスしたら、映画や朗読などの鑑賞をしましょう。そこで展開される世界に感情移入することで、日常生活の中で抑圧されていた感情を自然と解き放つことができれば、悲しみや苦しみが浄化されて快感(カタルシス)を得ることができます。
涙活イベントに参加した方がストレス解消度は高い
また、今では涙活イベントが全国各地で開催されていますが、一人で泣くよりも、涙活イベントに参加した方がストレス解消ができるともいわれています。
というのも、人は緊張していると、副交感神経の反対に交感神経が働き「感情解放の涙」を流すことができません。「人前」というのは、心理的に緊張が勝ってしまうシーンですが、そんな状況にもかかわらず泣けるのであれば、それだけ心が深くリラックスしている証なのです。
「感動の涙」は劣化した心を修復する
そして、映画や朗読などを鑑賞して涙を流すことは、さらなるメリットに。それが「感動の涙」。ストレス解消に効果的な涙には、「感情解放の涙」の他に「感動の涙」があります。小説などを読んで「感動の涙」を流したことがある人も多くいることでしょう。
よく「琴線に触れる」という表現をしますが、これは自分の心の奥底にある「物事に感動・共感しやすい感情」を琴の糸に例えた言葉です。つまり、物語の主人公の愛や勇気に感動した場合、あなたの中にも、その愛や勇気が存在かもしれないということ。
心がリラックスする落ち着いた状態のときは、自分自身に素直になれた、という経験がある方もいらっしゃいますよね。そういった、物語の主人公に自分自身を重ね合わせて「感動の涙」を流すことが、劣化した心の修復に繋がることが多々あるのです。実践してみてはいかがでしょうか。
正しい「涙活」で、ストレスを解消!
心のスイッチを切り替えて新しい行動を重ねられる人は、古いストレスを溜め込みません。内面浄化をしながら外的行動を活発にし、また、その新しい行動が内面を充実させるという良い循環を生み出していくのが上手いのです。
泣いて元気になったら、前を向く。正しい「涙活」で良い循環を生み出せる人になり、ストレスを解消しましょう。
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