1低体温は美貌の敵、万病のもと。免疫低下、ダイエット効果減、エイジング…
ニキビや冷え症、アレルギー症状など、長年のトラブルを抱えているあなた、“体質”のせい…とあきらめていませんか?体質という言葉はかなり曖昧で、改善しようにも具体的にどうすれば良いのかわからないという人も多いはず。そんな時はためしに体温を測ってみましょう。
現代的な生活スタイルの影響で、日本人の平熱が低下傾向にあるといわれています。低体温は体の隅々への血行が悪くなるため、免疫力や代謝の衰えを招きます。すると、美容や健康にさまざまなデメリットが…。もしかして、あなたの長年の体質的トラブルの要因のひとつが低体温にあるかもしれません。
<低体温のデメリット>
- 免疫力が低下し、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなる
- 花粉症、敏感肌、鼻炎などのアレルギー症状も出やすくなる
- 代謝が落ちるため、老化や肥満のもとになり、体の疲れも残りやすい
- 皮膚や髪のターンオーバーにも影響し、肌荒れ、ニキビ、くすみ、白髪、抜け毛リスクが増大
- その他、冷え症、便秘、月経不順、不妊などに影響する可能性もあり
こんなにデメリットがあるのですから、放ってはおけませんよね。平熱はそもそも時間帯や人によって差があるものですが、36.0℃を下回ると低体温と考えられています。免疫の働きという観点では36.5℃以上が望ましく、女性は二層体温の低温期でも36.5℃前後をキープしたいところです。
2体温をじりじりと下げる悪習慣をやめて、0.5℃アップを目指そう
●体温アップ術①体を冷やさない
現代の人は、よく冷えた飲み物や食べ物がいつでも手に入り、ついつい冷たい食品を多く摂りがち。また、冷暖房のある空間で過ごすので、厚着をせず、おなかや足腰が冷える服装をしがちで、これも体を冷やす要因です。とくに体温低めの人にはこんな生活習慣はNG!食事は温かいものを、服装もインナーなどを活用し、温かくすることを心がけましょう。
●体温アップ術②運動と姿勢
筋肉の内部は血管が多く、温かい血流によって筋肉は温まります。逆に、脂肪の組織には毛細血管しか通っていないので、熱が伝わりにくくなります。つまり、筋肉が多い人ほど体温も上がりやすいのです。運動によって筋肉量を維持し、しっかりと筋肉を使うことは低体温の予防になります。
また、姿勢が悪いと使うはずの筋肉を使わないうえに血流も悪くなります。立つ、歩く、座るなどの基本動作の姿勢を美しく保つことも体温上昇の大事なポイントです。
●体温アップ術③食事の改善
レタスやトマトなど夏野菜ばかり食べていませんか。夏野菜が体に悪いわけではありませんが、気温の低い時季に食べ過ぎると体を冷やします。ゴボウ、大根などの根菜や生姜、とうがらし、山椒、ネギ等の香味野菜など、体を温める食材を多く摂りたいものです。
また、体内のアミノ酸や糖質を熱エネルギーに変えるには、ビタミン(B1、B2)、ミネラル(亜鉛、鉄、セレンなど)などが必要です。こちらも積極的に摂りましょう。
<ビタミン(B1・B2)を多く含む食材>
豚肉、大豆、昆布、うなぎ、たらこ、のり など
<亜鉛、鉄を多く含む食材>
海藻類、牡蠣、玄米、小麦胚芽、大豆、ごま、ナッツ、たらこ、たけのこ など
<セレンを多く含む食材>
かつお節、かつお、アワビ、たらこ、小麦胚芽、大豆 など
●体温アップ術④温まる入浴法
忙しい生活を送っていると、ついついシャワーだけで済ませてしまうことも多いのでは?これも低体温の原因になります。わずか10分でカラダの芯まで温める入浴法「反復・炭酸浴」をご紹介します。
毎日が無理な人は1日おきでもいいので、実践してみましょう。シャワーだけに比べて、かなり温まります。
<わずか10分で済む反復・炭酸浴>
- ①40~41℃の熱すぎないお湯でOK。炭酸入浴剤(固形または粉末)を溶かし、よく混ぜます
- ②まず4分間バスタブに胸までゆっくりつかりながら深呼吸
- ③いったん洗い場に出て、冷たすぎない程度のぬるめのシャワーで汗を洗い流します(1~2分)
- ④再びバスタブに4分間、深呼吸をしてリラックス
ちょっとした努力で体温アップは実現しますよ。温か生活で美と健康を手に入れましょう。