知っておきたいストレスコントロール。多忙な人の解消術

知っておきたいストレスコントロール。多忙な人の解消術

この記事の監修者
カウンセリングルームブリア
心理カウンセラー
北見 由紀

ストレスをたくさん抱えていては美容と健康にはかなりのマイナス。多忙な人こそ、自分なりのストレス解消術を身につけ、美活効果のアップを狙いましょう。

1ストレスが美と健康にもたらす影響は侮れない

日々、仕事や生活に追われていると、自分がどのくらいストレスを抱えているか自覚しにくいですよね。しかし、ストレスは、体の不調はもちろん、ダイエットや美貌にも大きな影響をもたらします。美しくなりたい気持ちがあるなら、ストレスのことは無視できません。

やけ酒や、やけ食いという言葉をよく聞きますが、ストレスが強まると暴飲暴食に走る人は少なくありません。ストレスによって食欲中枢を刺激するホルモンが分泌されるため、食欲が増大してしまうからです。さらに睡眠不足も食欲の増大につながることをご存知ですか。メンタル的な疲れは不眠や熟睡できないという睡眠トラブルを引き起こすことがあります。ダイエット効果を低下させないためにも、ストレスからくる睡眠不足は避けたいものです。

他にも、ストレスが人の免疫系に悪影響を及ぼすこともわかってきました。風邪やウイルスに感染しやすくなるだけでなく、肌トラブルも起こりやすくなります。吹き出物や肌荒れなど、美肌づくりにおいて美貌の面でもダメージがとても大きくなります。

2ストレス耐性には個人差がある。抱えやすい人は要注意

強いストレスとなっていると感じている事柄(主なもの3つ以内)(平成28年)(強いストレスとなっていると感じる事柄がある労働者=100%)

出典 「平成28年労働安全衛生調査(実態調査)(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/h28-46-50b.html

厚生労働省が実施した調査(平成28年)によると、労働者のうち現在の仕事や職業生活に関することで、強いストレスとなっていると感じる事柄があると答えた人の割合は 59.5%。仕事とストレスは切っても切れない関係にあることがよくわかります。そのうちの強いストレスとなっている事柄のトップ3が「仕事の質や量」「仕事の失敗や責任」「対人関係」でした。

ストレスの感じ方には個人差があり、同じような仕事の失敗に直面しても、例えば、「この失敗をいかして私は成長できる」とポジティブに捉える人もいれば、逆に「自分はこの仕事に向いてない、能力が足りない」とネガティブに捉える人がいます。当然、ポジティブに考える人の方が抱え込むストレスが少なくなります。

これらを考え合わせると、ストレスを抱えやすい人には次のような内外の要因が関係しているようです。自身を振り返ってストレスチェックをしてみましょう。

<ストレスを抱えやすくなるポイント>

  • やるべき仕事が多すぎる、時間が足りない
  • 仕事の難易度が高い、個人にかかる責任が重い
  • 最近、転職した、職場の異動があった
  • 会社の将来性や自分の将来に不安を感じる
  • 責任感が強く職場にも家庭にも自分の本音を話せる人がいない
  • 仕事も遊びも全力で一生懸命やってしまう
  • 失敗に対してついつい最悪の事態を考えてしまう
  • 上司や同僚に自分の意見を伝えにくい
  • 自分に自信がもてないことが多い

3毎日できる呼吸法で、ストレスを明日に持ち越さない

さて、それでは、多忙な日々を送っている皆さんが、どうやってストレスを解消すればよいのでしょう。とにかく忙しい、ストレス発散になるようなことをしている暇なんてない、自分の時間が足りない、そんな人でもカンタンに取り入れられる呼吸法をご紹介します。

<わずか10分、リラックス呼吸法>

  1. あぐらをかく、ソファに腰かける、仰向けに寝るなど、好きな姿勢をとってください。
  2. おなかに手をあてて、口からゆっくりと息を吐きます。おなかに中のすべての息を吐くつもりで、吐くことに集中します。
  3. 次に、鼻から息をゆっくり吸い込みます。おなかが空気で膨らんでくるのを手で確かめながら吸います。
  4. そして、今度は最初よりももっとゆっくり、できるだけ時間をかけて口から息を吐きます。
  5. いったん休んで、もう一度②から繰り返します。

頭がすっきりしてきたら、もう十分です。

いかがでしょうか。人は体が疲れたり、ストレスが高まったりしてくると、呼吸が浅く、口呼吸になりがちです。すると、たくさんの酸素を必要とする脳でまず酸素が足りなくなり、集中力が続かない、眠い、だるいなどと感じ始めます。そのうえ膨大な仕事に追われ続ければ、さらにイライラしてストレスが増大していく悪循環に陥ります。

そんな時、深い鼻呼吸、つまり腹式呼吸を行えば、悪循環を断ち切ることができます。体にたっぷり酸素を取り込むことで、リラックスした時に働く副交感神経が優位になります。こうして体や脳が休息モードになり、ストレスが緩和されます。

夜寝る前にこのリラックス呼吸法をすれば、快眠を誘い、ストレスを翌日に持ち越しません。美活効果もアップ。忙しかった日こそ、ぜひ取り入れてみてください。

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