1年々増える猛暑日、紫外線量。夏のダメージもますます深刻に
暑かった夏も去り、やっとオシャレやメイクに力が入る季節がやってきました。しかし、いざ、秋色のメイクをと思っても、肌にはまだ夏のダメージがありありと残っています。というのも、日本列島は猛暑日や熱帯夜の日数が年々増加していて、紫外線量も増加を続けています。夏場の強い紫外線、とめどなく流れる汗、冷房の乾いた空気は、肌に相当のダメージを与えているのです。
紫外線A波は肌の奥まで届くため、真皮内の繊維芽細胞、コラーゲンなどにダメージを与え、しわ、たるみの原因に。紫外線B波はレジャー紫外線と呼ばれ、肌に炎症を起こし、メラニン色素を大量に生み出します。皮膚にダメージを与え、シミの原因になります。
日焼け止めや日傘で防御しても、夏の日中に降り注ぐ紫外線量はとても多いので、夏を終えた後の肌は傷つき、トラブルを抱えています。
そのため、夏の終わりの肌には、くすみや肌荒れ、毛穴の開きなどのトラブルが表れます。
2肌ダメージからの回復に不可欠!“洗顔”によるコンディションの向上
すぐにでも、パックやシートマスクに飛びつきたい!と思ったとしても、その前に重要な準備があります。肌のくすみやザラつきの原因となっている古い角質を除去しなければ、効果が限られてしまうかもしれません。
角質除去といえば、ピーリングなどの方法もありますが、今回は、ゆっくりと行う方法をお話ししましょう。健康な角質層は、角質細胞がきれいな層になって重なっています。古い角質は、本来はターンオーバーによって自然に剥がれていきますが、不規則な生活や加齢などでターンオーバーが乱れることもあります。
不要な角質を丁寧に取り除く、おすすめの“スペシャル洗顔法”がコレです!
<スペシャル洗顔ステップ①角質除去>
■メイクを落とした後、ココナッツオイル、またはホホバオイルなどの美容オイルを適量手にとり、指の腹で優しくくるくるとマッサージ。
■その後、40℃くらいのお湯に浸して絞ったタオルを顔全体にあてて、3~5分ほど蒸らします。
■そのままタオルでオイルを拭き取ります。
■泡洗顔タイプの肌に優しい石けん、または洗顔クリームで優しく、普通に洗顔します。
さて、次のステップは洗顔後のスキンケア。うるおいを取り戻し、抱え込んだメラニンをスムーズに排泄するように助けます。
<スペシャル洗顔ステップ②うるおいプラス>
■洗顔の後、すぐに化粧水をたっぷりつけます。
■次にお気に入りの美容液やクリームを選んで、くすみや乾燥が気になる部分にトントンと馴染ませます。
■ラップで覆って閉じ込め、再びホットタオルで2~3分温めるとより効果的です。
3美肌によい食材で、内側からもリセットしよう
毎日の洗顔、スキンケアと並行して、食事の面でもダメージの回復を狙います。肌コンディションをアップする食材を覚えておきましょう。
<ビタミンCが多く含まれる食材>
美白やコラーゲン生成に関わる栄養素の代表格といえばビタミンC。一度にたくさん摂っても体内にとどまらない水溶性ビタミンなので、定期的に摂る習慣をつけることが望ましいです。
- アセロラ
- ケール
- パプリカ
- パセリ
- ブロッコリー
- モロヘイヤ
- 柿
- イチゴ
- グアバ
- キウイなど
<腸内環境を整える食品>
便秘や軟便など腸の働きが良くない人は肌コンディションも上がってきません。食物繊維や発酵食品、乳酸菌、ビフィズス菌など肌のコンディションを良くする成分が含まれる食品をとりましょう。また、腸内細菌を整えるためにも、とり続けることも重要です。
- 根菜
- 海草
- 豆類
- おから
- 納豆
- ぬか漬け
- キムチ
- ヨーグルト
- 乳酸菌飲料など
<血液のもとになる食材>
貧血や血行不良があると必要な栄養素が体内にいきわたりません。タンパク質、鉄、ビタミンEを含む食材も大切です。
- 卵黄
- すじこ、たらこ
- レバー
- あさり
- しじみ
- かぼちゃ
- アーモンドなど
洗顔と食事の工夫は、美肌を手に入れるために欠かせない努力です。毎日、一歩ずつ前進しましょう!