ニュースリリース
第21回ヤクルト健康調査
一人暮らし独身OLの健康と生活意識に関する調査
2005.01.27商品
【調査結果の概要】
<仕事> ●仕事への意欲は?~今後も「仕事を続けたい」一人暮らし独身OLは80%以上 -「ぜひ仕事を続けたい」一人暮らし独身OLは、25~29歳の層で34.1%なのに対し、30~34歳の層では61.3%と急増。 ●自分でしたい仕事は?~一人暮らし独身OLは、「安定」よりも「やりがい」志向 -一人暮らし独身OLが仕事に「やりがい」を求める傾向は、25~29歳の層よりも30~34歳の層で顕著に表れる。 -しかし、将来の夫には、「やりがい」よりも「安定」した仕事を望む。 <生きがい> ●一人暮らし独身OLの“生きがい”は「ショッピング」「趣味・習い事」「おしゃれ」 -25~29歳の層では、「ショッピング」「おしゃれ」「趣味・習い事」がトップ3。 -しかし、30~34歳の層のトップ3は「ショッピング」「趣味・習い事」「仕事」であり、30歳を境に「仕事」も「生きがい」になってくる。 -一方、主婦(核家族)の“生きがい”は「子供」「夫」「食べること」。 ●一人暮らし独身OLが余暇を共に過ごす相手は30歳を境に激変 -25~29歳の層では、1位「恋人」と2位「友達」が圧倒的に多い。 -しかし、30~34歳の層では、「恋人」が減り、1位「友達」2位「自分ひとり」に変化する。 <結婚観> ●一人暮らし独身OLの過半数(57.5%)が結婚に積極的 -25~29歳の層では61.6%が結婚に積極的なのに対し、30~34歳の層では48.2%に減少。 <腸の健康> ●一人暮らし独身OLの約55%が「便秘体質」 -25~29歳の層では約51%、30~34歳の層では60%以上が「便秘体質」。 -しかし、一人暮らし独身OLの89%が自分を「健康」だと思っている。 ●一人暮らし独身OLは、心身ともに、核家族の主婦よりも疲れている -一人暮らし独身OLの心身の疲労度は、30歳を境に増加する。一方、主婦(核家族)では、30歳を境に減少する。 (一人暮らし独身OLよりも、主婦(核家族)の側に、「周囲に自分の疲れを分って欲しい」と思うことが「よくある」人が、年齢を問わず多い。) |
弊社の健康意識調査は、1984年の第1回調査以来、年1度のペースで実施され、今年度(2004年度)で21回目となりました。
その間、出生率は年々低下し、女性の結婚平均年齢が上がるなど、“少子化・晩婚化”の傾向が顕著となっています。最近では未婚で子供のない30代の女性を「負け犬」とする著作が話題を集めるなど、女性と結婚の問題は、新たな展開を見せています。
そこで、今年度は従来の考え方なら“結婚適齢期”を迎えて結婚していたかもしれない、25歳から34歳の一人暮らし独身OLを調査対象に設定し、同世代の核家族主婦(25歳から34歳、子供あり)と対比させることで、現代独身女性の健康意識や生活意識、結婚観などの実態を浮き彫りにする調査を実施しました。
調査結果の概要は以下のとおりです。
一人暮らし独身OLの“仕事への意欲”は高く、今後も「ぜひ仕事を続けたい」「できれば続けたい」をあわせると81%に達しました。年齢が上がる程、仕事への意欲が高くなり、今後も「ぜひ仕事を続けたい」人は、25~29歳の層で34.1%に対し、30~34歳の層では61.3%に達しています。年齢を重ねるほど、忙しくなりながらも仕事への意欲は高まるようです。また、自分の仕事に対して、「安定」よりも「やりがい」を求めています。しかしながら、将来の夫の仕事に対しては、「やいがい」よりも「安定」を求める人が多数派で、自分の仕事と夫の仕事では、その意味合いがことなるようです。 一人暮らし独身OLの“生きがい”については、「ショッピング」や「趣味・習い事」、「おしゃれ」といった独身OLらしい項目があげられました。しかし、一人暮らし独身OLのなかでも30歳を超えると「仕事」を“生きがい”にあげる人が多くなり、自分の生活における「仕事」のウェートが年齢と共に高まってきていることが伺えます。また、余暇を過ごす相手も30歳を境に変化してきます。25~29歳の層では「恋人」「友達」が圧倒的に多いのに対し、30~34歳の層では「恋人」が減少し、その代り「自分ひとり」が増加しています。 一人暮らし独身OLの“結婚観”については、25~29歳の層で60%以上が「絶対した方がよい」「できればした方がよい」と考えているのに対して、30~34歳の層では「してもしなくても、どちらでもいい」が50%に達しています。 一人暮らし独身OLの“腸の健康”については、約55%が「便秘体質」なのにもかかわらず、89%が自分を健康だと認識しています。また、一人暮らし独身OLの方が、同世代の核家族主婦よりも、心身ともに疲労しています。しかし、「周囲に自分の疲れを分って欲しい」と思うことが「よくある」人は、年齢を問わず、同世代の主婦(核家族)の方が多い傾向が見受けられます。 以上の結果を総括すると、一人暮らし独身OLが、年齢を重ねる程に「仕事に対する意欲や生活における仕事のウェートが高まり、忙しく、心も体も疲れるが、周囲に甘えようとは思わない。余暇は友達と気軽に過ごすか自分ひとりで過ごす。結婚は否定しないが、してもしなくてもよい」という「自分ひとりでも生きていける、自立した、たくましい女性」になっていく姿が浮かび上がります。 |
以 上