ニュースリリース
抗悪性腫瘍剤「カンプト」
膵臓がんにおける効能追加のための臨床試験を開始
2008.12.03医薬品
株式会社ヤクルト本社(社長 堀 澄也)では、抗悪性腫瘍剤イリノテカン塩酸塩水和物−販売名『カンプト点滴静注40mg』および『カンプト点滴静注100mg』(以下、「カンプト」)に関して、膵臓がんにおける効能追加を目的とした臨床試験を開始しましたのでお知らせします。
膵臓がんにおいては、ゲムシタビンが一次治療薬として標準的に用いられています。しかし、ゲムシタビンに耐性を獲得し投薬が無効になった患者さんに対する治療は、未だ確立されているとは言えません。
弊社では、このような現状を踏まえ、ゲムシタビンに無効となった膵臓がんの患者さんを対象に、「カンプト」と他の抗がん剤を併用する臨床試験を実施し、新たな効能追加の取得を目指します。
膵臓がんは、患者数が年々増加しており、日本では2005年の年間新規罹患患者数として約20,200人が推計されています*。
*大島・石黒・田島「がん・統計白書 –罹患/死亡/予後-2004」(篠原出版社)
【ご参考】
「カンプト」について
「カンプト」は、1994年1月に「非小細胞肺がん、小細胞肺がん、卵巣がん、子宮頸がん」の効能・効果で承認され、同年4月よりヤクルト本社が販売しています。
さらに本剤は、1995年9月に「胃がん、結腸・直腸がん、乳がん、有棘細胞がん、悪性リンパ腫」の効能・効果の追加承認を受け、現在9種類の効能・効果が認可されています。特に結腸・直腸がんでは、標準治療薬のひとつとして、ヤクルト本社が製造したカンプトが日本を初め世界の多くの国で使用されています。
膵臓がんにおいては、ゲムシタビンが一次治療薬として標準的に用いられています。しかし、ゲムシタビンに耐性を獲得し投薬が無効になった患者さんに対する治療は、未だ確立されているとは言えません。
弊社では、このような現状を踏まえ、ゲムシタビンに無効となった膵臓がんの患者さんを対象に、「カンプト」と他の抗がん剤を併用する臨床試験を実施し、新たな効能追加の取得を目指します。
膵臓がんは、患者数が年々増加しており、日本では2005年の年間新規罹患患者数として約20,200人が推計されています*。
*大島・石黒・田島「がん・統計白書 –罹患/死亡/予後-2004」(篠原出版社)
以 上
【ご参考】
「カンプト」について
「カンプト」は、1994年1月に「非小細胞肺がん、小細胞肺がん、卵巣がん、子宮頸がん」の効能・効果で承認され、同年4月よりヤクルト本社が販売しています。
さらに本剤は、1995年9月に「胃がん、結腸・直腸がん、乳がん、有棘細胞がん、悪性リンパ腫」の効能・効果の追加承認を受け、現在9種類の効能・効果が認可されています。特に結腸・直腸がんでは、標準治療薬のひとつとして、ヤクルト本社が製造したカンプトが日本を初め世界の多くの国で使用されています。