ニュースリリース
【第24回ヤクルト健康調査】
子どもの食生活と排便に関する調査
2008.02.01商品
首都圏在住の小学4年・5年・6年生400人に聞く
子どもの食生活と排便に関する調査
20年前に比べても子どもの食生活・排便はおおむね良好!
~家族みんなで食べる子どもほど、食事は「とても楽しい」と感じる傾向あり~
~便秘対策は、「水分の補給」と「乳酸菌の摂取」~
子どもの食生活と排便に関する調査 趣旨と目的
近年、日本では、食生活やライフスタイルの変化にともない、大人だけでなく子どもの体質・骨格の変化や運動能力の衰えが指摘されています。
そこで、実際に子どもの食生活やライフスタイルが、どのように変化したのかを調べるため、当社が約20年前(1988年)に小学校4年~6年生を対象に実施した「子どもの食生活と排便に関する調査」とほぼ同じ内容の調査を、現代の子どもを対象として実施しました。20年前と現代の子どもたちの食生活、排便状況、日常生活に関する調査結果を比較することで、この20年間の子どもの食生活とライフスタイルの変化について考察します。
調査概要
調査方法 : 訪問留置法による調査
調査対象 : 首都圏30km圏居住の小学校4~6年生の男女各200人。合計400人。
調査期間 : 2007年8~9月
回答者の特性 :
子どもの食生活と排便に関する調査 総括
近年、日本の子どもたちの食生活やライフスタイルは、塾通いが増加、働く母親の増加、コンビニエンスストアやファストフードの普及、コンピュータゲームの普及などを背景に、大きく変化しており、体質・骨格の変化や運動能力の衰えが指摘されています。しかし、当社が約20年前(1988年)に実施した「子どもの食生活と排便に関する調査」とほぼ同じ内容で現代の子どもに調査を実施したところ、20年前と比較しても現代の子どもたちの、食生活、排便状況、日常生活などは、おおむね良好と判断できる結果が得られました。
子どもたちの食生活の実態では、朝食を「毎日必ず食べる」子どもは全体の73.8%で、88年調査より6.3pt増加しました。しかし、朝食を「家族みんなで」食べる子どもは88年調査より3.2pt減少し、「自分ひとりで」は倍増しました。また、朝食が「とても楽しい」と答えた子どもは6.3pt増加しましたが、「あまり楽しくない」「全く楽しくない」と答えた子どもも17pt増加しました。朝食は「家族みんなで」食べる子どもほど「とても楽しい」と感じる割合は多い傾向が見受けられます。夕食についても「とても楽しい」(42.0%)と感じる子どもは17.2ptも増えています。朝食と同様に、夕食を「家族みんなで」食べる子どもほど「とても楽しい」と感じるという結果が得られました。
食の好みとしては、野菜を「よく食べる」子どもは47.3%(88年比14.5pt増)、肉類を「よく食べる」子どもは68.8%と多数を占め(88年比14.5pt増)、魚類を「よく食べる」子どもは38.5%(88年比5.2pt増)でした。朝食を毎日必ず食べている子どもは、野菜、肉を「よく食べる」傾向が顕著でした。一方で魚類は、肉・野菜と比較すると、「よく食べる」子どもが少なく「あまり食べない」「まったく食べない」子どもが多く見られます。食べ物の好き嫌いがある子どもは70.3%に達し、88年調査45.0%に比べて大幅に増加、好みの二極化傾向も見られました。また、子どもの好きな献立トップ3は、「ハンバーグ」「カレーライス」「焼肉」でした。家で毎日飲むものは、88年調査では「牛乳」が1位(73.3%)でしたが、現代では30pt近く減少し2位に転落、「牛乳」に代わって「緑茶、ウーロン茶、麦茶」が1位(80%)となっています。現代の子どもの“牛乳離れ”が顕著に現れています。
好き嫌いの有無、食事の楽しさ、規則正しい食生活などの調査項目全般を通じて、父親を含めて「家族みんな」で食事をするかどうかが子どもの食生活に大きな影響を与えており、食卓に多くの家族が揃う家庭ほど、子どもの食生活が全般に良好になっていく傾向が見られます。一番おいしいと感じるのは、ファミリーレストランやファストフードよりも「母親や家族が作る料理」(72.8%)との評価が圧倒的に高く、ここでも家族とのコミュニケーションが食生活に少なからず影響を与えていることがうかがえます。
子どもの排便状況については、「毎日排便」する子どもは81.5%で88年調査よりはやや減りましたが、便秘の経験者は34.1%で、88年調査51.3%から大幅に減少しました。便秘時の対応として、「水分を多く飲む」41.2%や「乳酸菌をとる」39.0%などが挙げられており、88年調査に比べて何らかの対策をとる子どもが増加しました。下痢の経験がある子どもは64.6%、88年調査とほとんど変わりません。下痢時の対応としては「下痢の薬を飲む」45.7%が88年調査23.9%からほぼ倍増、便秘時の対応と同様に何らかの対策をとる子どもが増加しています。
子どもの日常生活では、平日の遊び時間は一日平均132分で、88年調査より平均12分増加。遊ぶ場所は、屋外派が88年調査より大幅に減少し、屋外派と屋内派がほぼ同数となりました。体を動かすことが「とても好き」は46.8%、「少し好き」が33.5%で、88年調査と大差ありません。また、学校が「とても楽しい」子どもは過半数(50.5%)を占め、88年調査34.8%から大幅増となっていますが、一方で「あまり楽しくない」「全く楽しくない」も微増しています。朝食を毎日必ず食べている子どもで「とても楽しい」と答える子どもが多く(55.9%)、やはり家庭での食生活が学校生活に影響を与えていることがうかがいしれる結果となりました。
子どもの食生活と排便に関する調査
20年前に比べても子どもの食生活・排便はおおむね良好!
~家族みんなで食べる子どもほど、食事は「とても楽しい」と感じる傾向あり~
~便秘対策は、「水分の補給」と「乳酸菌の摂取」~
- 【食生活】
- 朝食の摂取率が上昇
・「毎日必ず食べる」が73.8%(88年調査は67.5%)と、全体としては朝食の摂取率が改善
・しかし、「起床時刻が遅い」、「一緒に食べる家族が少ない」ほど摂取状況が悪化 - 朝食と夕食の楽しさに変化
・朝食が「とても楽しい」は16.3%(88年調査は10.0%)と増加したが、「あまり楽しくない」と「全く楽しくない」も増加しており、朝食が“とても楽しい子ども”と“楽しくない子ども”の二極化傾向に
・夕食が「とても楽しい」は42.0%(88年調査は24.8%)と大幅に増加した。子どもにとって夕食は朝食より楽しい
・家族みんなで食べる子どもほど食事を「とても楽しい」と感じている(朝食36.7%、夕食52.8%) - 好き嫌いのある子どもが増加
・「好き嫌いがある」が70.3%(88年調査は45.0%)と大幅に増加
・特に朝食を毎日は食べない層で83.8%と好き嫌いが顕著
・一番おいしいと感じるのは「母親や家族が作る料理」(72.8%)
- 【排便状況】
- 毎日排便が81.5%(88年調査は87.3%)、便秘経験なしが66.0%(88年調査は47.8%)と良好
・しかし、「起床時刻が遅い」、「朝食を毎日は食べない」、「体を動かすことが嫌い」なほど、毎日排便が少なくなり便秘しやすくなっている
・便秘になったときの対策は、1位「水分を多く飲む」2位「乳酸菌をとる」
・「何もしない」が大幅に減少し、何らかの対策を講じるようになった
・下痢の経験は64.6%で、便秘の経験34.1%よりも多い
- 【日常生活】
- 遊び時間が延長、女子で屋内派が多数派に
・平日の遊び時間は1日平均132分(88年調査は120分)と、全体として12分延長
・遊び場所は、屋内外がほぼ半々。女子で屋内派が68.0%(88年調査は38.0%)と多数派 - 学校が「とても楽しい」が多数派に
・学校が「とても楽しい」が50.5%(88年調査は34.8%)で多数派になったが、「あまり楽しくない」「全く楽しくない」も微増傾向
・朝食を毎日必ず食べている子ども、体を動かすことが好きな子どもほど「とても楽しい」が多い
子どもの食生活と排便に関する調査 趣旨と目的
近年、日本では、食生活やライフスタイルの変化にともない、大人だけでなく子どもの体質・骨格の変化や運動能力の衰えが指摘されています。
そこで、実際に子どもの食生活やライフスタイルが、どのように変化したのかを調べるため、当社が約20年前(1988年)に小学校4年~6年生を対象に実施した「子どもの食生活と排便に関する調査」とほぼ同じ内容の調査を、現代の子どもを対象として実施しました。20年前と現代の子どもたちの食生活、排便状況、日常生活に関する調査結果を比較することで、この20年間の子どもの食生活とライフスタイルの変化について考察します。
調査概要
調査方法 : 訪問留置法による調査
調査対象 : 首都圏30km圏居住の小学校4~6年生の男女各200人。合計400人。
調査期間 : 2007年8~9月
回答者の特性 :
全体 | 400s | 100.0% | |
性別 | 男子 | 200s | 50.0% |
女子 | 200s | 50.0% | |
学年 | 4年生 | 132s | 33.0% |
5年生 | 130s | 32.5% | |
6年生 | 138s | 34.5% | |
きょうだいの人数 | いない | 48s | 12.0% |
1人 | 248s | 62.0% | |
2人 | 92s | 23.0% | |
3人 | 12s | 3.0% | |
就寝時刻 | 午後10時前 | 107s | 26.8% |
午後10時台 | 184s | 46.0% | |
午後11時以降 | 109s | 27.3% | |
起床時刻 | 午前7時前 | 151s | 37.8% |
午前7時~7時半前 | 189s | 47.3% | |
午前7時半以降 | 60s | 15.0% | |
家のトイレの型 | 和式 | 14s | 3.5% |
洋式 | 386s | 96.5% |
子どもの食生活と排便に関する調査 総括
近年、日本の子どもたちの食生活やライフスタイルは、塾通いが増加、働く母親の増加、コンビニエンスストアやファストフードの普及、コンピュータゲームの普及などを背景に、大きく変化しており、体質・骨格の変化や運動能力の衰えが指摘されています。しかし、当社が約20年前(1988年)に実施した「子どもの食生活と排便に関する調査」とほぼ同じ内容で現代の子どもに調査を実施したところ、20年前と比較しても現代の子どもたちの、食生活、排便状況、日常生活などは、おおむね良好と判断できる結果が得られました。
子どもたちの食生活の実態では、朝食を「毎日必ず食べる」子どもは全体の73.8%で、88年調査より6.3pt増加しました。しかし、朝食を「家族みんなで」食べる子どもは88年調査より3.2pt減少し、「自分ひとりで」は倍増しました。また、朝食が「とても楽しい」と答えた子どもは6.3pt増加しましたが、「あまり楽しくない」「全く楽しくない」と答えた子どもも17pt増加しました。朝食は「家族みんなで」食べる子どもほど「とても楽しい」と感じる割合は多い傾向が見受けられます。夕食についても「とても楽しい」(42.0%)と感じる子どもは17.2ptも増えています。朝食と同様に、夕食を「家族みんなで」食べる子どもほど「とても楽しい」と感じるという結果が得られました。
食の好みとしては、野菜を「よく食べる」子どもは47.3%(88年比14.5pt増)、肉類を「よく食べる」子どもは68.8%と多数を占め(88年比14.5pt増)、魚類を「よく食べる」子どもは38.5%(88年比5.2pt増)でした。朝食を毎日必ず食べている子どもは、野菜、肉を「よく食べる」傾向が顕著でした。一方で魚類は、肉・野菜と比較すると、「よく食べる」子どもが少なく「あまり食べない」「まったく食べない」子どもが多く見られます。食べ物の好き嫌いがある子どもは70.3%に達し、88年調査45.0%に比べて大幅に増加、好みの二極化傾向も見られました。また、子どもの好きな献立トップ3は、「ハンバーグ」「カレーライス」「焼肉」でした。家で毎日飲むものは、88年調査では「牛乳」が1位(73.3%)でしたが、現代では30pt近く減少し2位に転落、「牛乳」に代わって「緑茶、ウーロン茶、麦茶」が1位(80%)となっています。現代の子どもの“牛乳離れ”が顕著に現れています。
好き嫌いの有無、食事の楽しさ、規則正しい食生活などの調査項目全般を通じて、父親を含めて「家族みんな」で食事をするかどうかが子どもの食生活に大きな影響を与えており、食卓に多くの家族が揃う家庭ほど、子どもの食生活が全般に良好になっていく傾向が見られます。一番おいしいと感じるのは、ファミリーレストランやファストフードよりも「母親や家族が作る料理」(72.8%)との評価が圧倒的に高く、ここでも家族とのコミュニケーションが食生活に少なからず影響を与えていることがうかがえます。
子どもの排便状況については、「毎日排便」する子どもは81.5%で88年調査よりはやや減りましたが、便秘の経験者は34.1%で、88年調査51.3%から大幅に減少しました。便秘時の対応として、「水分を多く飲む」41.2%や「乳酸菌をとる」39.0%などが挙げられており、88年調査に比べて何らかの対策をとる子どもが増加しました。下痢の経験がある子どもは64.6%、88年調査とほとんど変わりません。下痢時の対応としては「下痢の薬を飲む」45.7%が88年調査23.9%からほぼ倍増、便秘時の対応と同様に何らかの対策をとる子どもが増加しています。
子どもの日常生活では、平日の遊び時間は一日平均132分で、88年調査より平均12分増加。遊ぶ場所は、屋外派が88年調査より大幅に減少し、屋外派と屋内派がほぼ同数となりました。体を動かすことが「とても好き」は46.8%、「少し好き」が33.5%で、88年調査と大差ありません。また、学校が「とても楽しい」子どもは過半数(50.5%)を占め、88年調査34.8%から大幅増となっていますが、一方で「あまり楽しくない」「全く楽しくない」も微増しています。朝食を毎日必ず食べている子どもで「とても楽しい」と答える子どもが多く(55.9%)、やはり家庭での食生活が学校生活に影響を与えていることがうかがいしれる結果となりました。