人も地球も健康に Yakult

今後の経営展望について

~2008年3月期 第3四半期 決算説明会 1月25日 (抜粋)~

はじめに

皆様方には、日頃から、格別なご支援とご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、本日、「第3四半期 財務・業績の概況」を東京証券取引所にて公表いたしましたが、合わせて、当社の経営に関わる幾つかのニュースも発表いたしました。

現状報告

まず、簡単に現在の状況をご報告しますと、国内食品事業につきましては、ジュース、清涼飲料が、引き続き厳しい状況にはあるものの、主力のヤクルト類の売上が、数量ベースはもちろん、金額ベースでも前年を捉えるところまで、回復して来ておりますことを、まずお知らせいたします。
次に、国際事業におきましては、先ず、米国で、昨年9月から一般市場が予定通りスタートし、ヒスパニック系とアジア系を合わせると、カリフォルニア州の約1600店の量販店で「ヤクルト」が販売され、計画を上回る販売状況にあります。
また、インドにつきましては、今月から本格生産に入りました。デリー市内には、2つのセンターを開設し、すでに、13名のヤクルトレディが販売を始めています。他に、スクーターによるお届け研修を受講しているヤクルトレディ候補者も、19名います。そして、店頭では、地場ストアを中心に130店舗で販売がスタートしました。その結果、現段階で、合計約4千本のヤクルトを毎日販売しております。

タイ・ヤクルトの株式取得について

一方、懸案事項でありました唯一の非連結会社でありますタイ・ヤクルトにつきまして、かねてより両社において株式取得交渉を続けておりましたが、今般、発行株式総数の25.29%に当たります株式8,850株を日本円換算、約69億円で、当社が1月末に取得することで合意に至りました。これにより、タイ・ヤクルトは、来期から持分法適用会社となり、ヤクルトグループの一員として、今後、更に、タイ国におけるヤクルトの普及、代田イズムの普及に注力してまいります。
なお、タイ・ヤクルトは、1971年以来、ヤクルトを生産し、宅配チャネルだけで拡販してきました。今期の予測は、日配約190万本で、利益も安定して計上してきております。

医薬品事業について

医薬品事業の現況につきましては、抗がん剤「エルプラット」は、ファーストラインでの使用が、一層、定着する状況になり、予測どおりの勢いで推移しております。また、抗がん剤「カンプト注」の輸出売上、国内売上、ともに計画を、若干上回って進捗しています。この良い流れを少しでも確保するために、海外では、ファイザー社との協議を今後とも続けていき、国内においては、各種プロモーションの活発化を図っていきます。
以上、当社の各事業部門の現況とトピックスを説明いたしましたが、総じて第3四半期までは順調に進捗しておりますことをご報告いたします。

配当政策について

本日開催の当社取締役会におきましては、平成20年3月期末の1株あたり配当金について、審議いたしました。
配当金につきましては、「安定した配当を継続的に実施することを堅持しつつ、毎期の業績に応じた配当政策」の考えのもと、「年間15円の普通配当」に加えて、「連結業績も考慮した特別配当」を行うという配当政策を昨年に決定し、昨3月期末の1株あたり配当金を10円50銭といたしました。今期におきましても、連結ベースでの売上高、当期純利益ともに過去最高となる通期見通しであることを考慮し、連結業績に応じた特別配当を、前期より2円増配の5円とし、普通配当と特別配当の合計、12円50銭。中間配当をプラスした年間配当は、過去最高の20円00銭とする配当予測の修正が承認されました。なお、この決定につきましては、5月の取締役会において正式に決議する予定です。

おわりに

次に、もう一つのご報告として、「自己株式の取得」につきまして、当社「株価の向上」ならびに「ROEの改善」を図る一環として、取得株数180万株の取得を行うことを決議いたしましたことを、ご報告いたしまして終りとします。
何卒、皆様におかれましては、当社に対しまして、今後とも、尚一層のご支援とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

株式会社ヤクルト本社
代表取締役社長
堀 澄也

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