厚生労働省の「平成18年 国民健康・栄養調査」によると、高血圧症有病者は約4,000万人で人口(20歳以上)の4割を占めると推計されています。また、正常範囲ではあっても値がやや高めの血圧を示す“高血圧予備群”(「正常高血圧者」)も約1,500万人にのぼるとされています。高血圧になると、脳出血、心筋梗塞、腎不全などの発症リスクが高まるため、日頃からの血圧の管理が重要です。
本レポートでは、生活習慣の改善が基本とされる正常高値およびI度高血圧者に対するγ‐アミノ酪酸(GABA)の血圧降下作用について紹介します。
1. 高血圧とは
2. γ‐アミノ酪酸(GABA)含有乳飲料の血圧降下作用
3. GABAの血圧降下メカニズム