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乳酸菌のチカラと発酵の神秘「リベシィ開発ストーリー」
乳酸菌のチカラと発酵の神秘「リベシィ開発ストーリー」
乳酸菌のチカラと発酵の神秘「リベシィ開発ストーリー」
 ヤクルトでは、 リベシィに配合するためにミルクとアロエを乳酸菌で発酵させた独自のうるおい成分を開発しました。
  この保湿成分、乳酸菌はっ酵液(ミルク&アロエ)は2種のはっ酵液を混合することにより、私たちのお肌にもともとあるうるおい成分「天然保湿因子」(Natural Moisturizing Factor)により近い成分構成になりました。
  ヤクルトの化粧品にはミルクを乳酸菌で発酵させた天然<SE液>という代表的な成分があり、さまざまな商品に配合され、その保湿力、お肌をすこやかにたもつ力は長年愛され続けています。
  さらに、ミルク以外の原料からも保湿力が高く、化粧品の素材として素晴らしいはっ酵液をつくることができないだろうか・・・ということから研究がスタートしたのです。


2000年12月研究発案
2001年4月研究スタート
2002年7月理想のはっ酵液をつくるための基質と菌を選出
2002年12月特許出願
2003年6月製造方法を確立
2004年3月安全性試験の結果を厚生労働省に申請
2004年9月新成分乳酸菌はっ酵液(ミルク&アロエ)を配合した
「リベシィ」シリーズ発売
新しい発想で新しい乳酸菌はっ酵液を開発しよう!
 効能効果、安全性ともに実績をもつ天然<SE液>にひけを取らず、新しい乳酸菌はっ酵液開発への模索。研究開発には従来の枠にとらわれない発想が必要でした。
  研究発案を行った2000年12月、ヤクルト中央研究所応用研究II部化粧品研究室の千葉室長の構想としてすでにひとつのテーマが浮かんでいました。それは「植物性乳酸菌」。この数か月前、全国はっ酵乳乳酸菌飲料協会の季刊誌「乳酸菌ニュース」に掲載されていた、東京農業大学岡田早苗教授の「植物質環境で育つ乳酸菌、植物性乳酸菌の世界」を読み、今後の研究の礎になることがあるのでは・・・という期待感を抱いていたのです。
乳酸菌の世界??「菌」にはたくさんの種類があるのです!
 菌(微生物)とひとくちに言っても、地球上にはさまざまな菌が存在しています。ヤクルト中央研究所には微生物保存試験室があり、菌株を集めて性質を調べ、番号をつけた後に保存する、という作業をおこなっています。現在、乳酸菌を含む1万株以上の菌が保存され、食品はもちろんのこと、医薬品、化粧品、環境保護など様々な研究のために活用しています。新しいはっ酵液の開発にはこの1万株以上の菌のなかから、最もふさわしいものを選ぶことが研究の鍵でした。そこで、まず食品でも安全性が立証され、化粧品素材の開発でも実績があることに着目し約約2,000株の乳酸菌が選ばれました。

乳酸菌はその名のとおり乳酸を多量につくる菌の総称です。乳酸菌には様々な種類があり、その特性を活かして食品の製造などに利用されています。例えばチーズは、牛乳を発酵させるのに適した乳酸菌によって作られます。また、自然界には植物を発酵させるのに適した、植物に生息している乳酸菌がいます。味噌やぬか漬けなどのはっ酵食品はこのような乳酸菌の力で野菜など植物由来の素材を発酵させて作られたものです。また私たちの気付かないところでも、ワインの渋みを抜いて口当たりを良くするためや、かいわれ大根の栽培の際に他の菌を付かなくするために使われています。

 そこで、化粧品素材の開発でも、このような植物素材の発酵に適した乳酸菌の力に着目したのでした。
どの菌を使って、何を発酵させれば良いか・・・実験の日々の始まり
 2001年4月、約2,000株の乳酸菌のなかからの菌選びと発酵させるのに適した基材(植物から抽出したエキス)選びがスタートします。千葉室長からこの研究を指示されたのはこれまでに様々な乳酸菌の培養経験がある花水研究員でした。試験管の中の基材に、乳酸菌を1株ずつ入れ、一定の温度をたもち、増えるかどうかの確認をします。基材には薬用植物のエキス、海藻エキスなどを用いました。

 「乳酸菌が増える」ということは、そのときに代謝物=はっ酵液ができるということ。日々試験管をのぞいては「増えている」「増えていない」と地道な作業の繰り返し。気が遠くなるような数でしたが、花水研究員は乳酸菌が増えているのを見るのが楽しく、愛おしささえ感じていたため前向きに実験に取組むことができました。

 最終段階に入り、発酵で保湿性が向上した植物を候補植物として決定。それは医者いらずとも言われるアロエでした。アロエにもアロエベラ、キダチアロエといった種類があります。これらのエキスを基材とし、厳選した119株の乳酸菌と条件を変えて約400種のはっ酵液をつくりました。
「驚きの保湿力アップ」選ばれた植物と乳酸菌のベストマッチ
 約1年をかけて理想のはっ酵液をつくるための基質と菌が決まり、いよいよ400種のはっ酵液のなかからベスト1を決めるためのヒト試験が曽根主任研究員に託されました。温度・湿度が厳密に規定された環境調整室に閉じこもり、自らの腕の内側にはっ酵液を塗り保湿力を測定する毎日が続きました。

  実験の結果、ヤクルトのヨーグルト「ピュアラ・アロエ」の原料としても使われているものと同じアロエベラのエキスを乳酸菌により発酵させたもので著しく保湿力が向上することが判明しました。これはほかの種類のアロエベラよりも群を抜いた保湿力でした。その一方で一般的によく化粧品原料として使われているアロエは意外にも保湿力が低いという結果がでました。新しいはっ酵液の誕生です。アロエベラ本来の作用(抗炎症・抗酸化力)はたもたれたまま、私たちのお肌のうるおい成分「天然保湿因子」にはたらきかけ、うるおいをたもつ力をもつこのはっ酵液は「乳酸菌はっ酵液(アロエ)」と名づけられました。新しい保湿剤として特許出願を行ったのは2002年12月。研究発案からちょうど2年が経っていました。
素肌のうるおうチカラを甦らせる「乳酸菌はっ酵液(ミルク&アロエ)」完成
 乳酸菌はっ酵液(アロエ)には嬉しい特長がありました。天然<SE液>/乳酸菌はっ酵液(ミルク)ととても相性が良いのです。天然<SE液>/乳酸菌はっ酵液(ミルク)は「天然保湿因子」に非常に良く似た成分構成ですが、乳酸菌はっ酵液(アロエ)と併せることにより、さらに成分構成が近づくことがわかりました。そのため、お肌につけると、すばやくなじみうるおいが長時間続きます。

  私たちのお肌の角質層にある「天然保湿因子」は年齢とともに減少してしまいます。そのため、角質層のうるおい不足によるカサつきがおきたり透明感が失われたりします。「天然保湿因子」を本来の成分構成とそっくりなかたちで補うことにより角質層の細胞が水分を含んでキメが整い、お肌の生まれ変わりもスムーズになってきます。水分量が増すほどに素肌には明るさと透明感が生まれます。

2004年9月、素肌のうるおうチカラを甦らせる成分「乳酸菌はっ酵液(ミルク&アロエ)」を配合した基礎化粧品「リベシィ」シリーズが発売されました。

  そのままでもお肌に良い素材を「発酵」させることにより得られる、肌なじみの良さ、 うるおい感をぜひ体験してください。
 
Yakult Cosmetics